日本人のほとんどのかたには馴染みがないと思いますが、イングランドは長い間、アイルランドに対して非常に苛烈な弾圧を行っていたという歴史があり、その反動として「IRA」などによるテロ行為があります。
ヴォルテールのたしか「カンディード」だったと記憶していますが、18世紀にはすでにアイルランド人によるロンドンの爆破テロがあったことが描かれています。
そんなアイルランド(厳密には今回の記事は「北アイルランド」についてですが)が、大きく様変わりしたという記事にはわたしは大きな感慨を覚えるのです。
「テロ」というとどうしても人々はまず「怒り」が先に立ってしまって、有効な解決策を見つけられずにいますが、わたしにはひとつの考えがあります。もし、テロを起こそうとしている側、たとえば、アフガニスタンだったり、まあどこでもあなたの思い浮かぶ場所で構いませんが、それらの地域の人々の生活が「或る一定の生活水準」あるいは「未来への明るい展望」を持てているのであれば、仮に積年の恨みがあるにしても、それを捨ててまで、まして自爆までして報復に及ぼうとは思わないはずです。
日本にとっては、「北朝鮮」が目の上のたんこぶなわけですが、国際社会が徹底的に協力して、北朝鮮にまともな産業を根付かせて、医療や衛生面でもしっかりと改善したなら、核開発なんかに予算をつぎ込もうとは思わなくなるわけです。
はい、すいません。わたしの夢想です。
Le Jardin
Des milliers et des milliers d’années
Ne sauraient suffire
Pour dire
La petite seconde d’éternité
Où tu m’as embrassé
Où je t’ai embrassée
Un matin dans la lumière de l’hiver
Au parc Montsouris à Paris
À Paris
Sur la terre
La terre qui est un astre.
公園
何千年でも、何万年でも
足りやしないだろう
あのほんの一瞬の永遠を
語るためには
きみが僕にキスをして
僕がきみにキスをした
あの時
冬の光のあふれる朝
パリのモンスーリ公園で
パリで
この地球上で
この地球、それは宇宙の一つの星
・Le Jardin(ジャック・プレヴェール)という詩を読んでみた