バーン・ノーティス S1 E6 すべての聖人もまた罪人...

政府関係者たちの大きなイベントに忍び込み、そこで手に入れた資料をFBIに渡したところ、FBIの担当者ふたりはマイケル・ウェスティンの監視の任から解かれ、別のヤツが現れる。

 

ジェイソン・ブライ、うーん、彼には彼なりの正義感があり、優秀な人材で、あとあとのシーズンでは少し重要な役割を果たしつつも殺されてしまう、全体を振り返ってみるとなかなか憎めない男。

しかし、その登場はすこぶるイヤなヤツ...

 

 


for most people, A night out at the Miami clubs is a chance to see and be seen.
when you're under Government surveillance, it's a different story.
you still want to know Who's watching you, but the reasons are A little different.


Looks like You've had visitors.


Took them long enough.


sprinkle a mixture of flour And dayglo powder on your floor before you go out, and you'll know whether You've had any visitors and what they were after.


A three-man team?

 

Sounds about right Two sneakers and a loafer.


They're not terribly careful, Your surveillance.


you don't always have To get that clever, though.
sometimes they want you to know What they're up to.


They weren't hiding.


I miss your FBI detail.
They were really kind of sweet.


The feds were errand boys.
But these guys, On the other hand, Might actually know Something useful.


Honestly, I don't know Why they bother.
They should just put a bullet in Your head and be done with it.


Apparently, I'm more valuable Alive than dead.
But I'm sure they'll take it Under advisement.


You think They're listening?

 

Yeah, mom.


Michael, there are men here Outside the house with guns!

 

What? What men?

 

I don't know.
They've been watching. They're coming inside.


Call the cops. Call them right now.

 

(マイケル)フツーの人にとっては、マイアミのナイトクラブというのは楽しい出会いの場。

でも、もし政府の監視下にいる場合、話が違ってくる。

だれが見張っているのか知りたいには違いないけど、理由はちょっと違う。

 

(フィオーナ)お客さんが来てるみたいね

 

(マイケル)もうずいぶん前からあそこにいるよ

 

*マイケルによるスパイ・テクの解説

出かける前に小麦粉と蛍光パウダーを混ぜて、床に撒き散らしておけば、だれかが忍び込んだか、そしてなにを探ったのかが分かる

 

(フィオーナ)3人組?

 

(マイケル)そうみたいだな、二人はスニーカーで一人はローファー

 

(フィオーナ)あんまり慎重な人たちじゃないみたいね

 

(解説)いつでも賢くなきゃいけないわけじゃない、なにをしているのか知らせようとしている場合もあるのだ

 

(マイケル)彼らは隠れてるわけじゃない

 

(フィオーナ)FBIの担当者が恋しくなっちゃう

     ちょっと可愛げがあったわ

 

(マイケル)Feds(FBI捜査官たち)は雑用係だ

     でも今度のやつらはもっと大事なことを知ってるかもしれない

 

(フィオーナ)正直言って、なんでそんな手間をかけるのかわからない、あなたの頭に弾丸を打ち込んだらいいじゃない

 

(マイケル)どうやらオレを生かしておきたいみたいだ

     まあ、なにか考えがあるようだけどね

 

(フィオーナ)あいつら聞いてるのかな?

 

(マイケル、ケータイに出ながら)ママ、どうした?

 

(ママ)マイケル、家の外に銃を持った男たちがいる

 

(マイケル)何? どんなやつらだ?

 

(ママ)分からない

   見てるのよ、家に入ってくるわ

 

(マイケル)警察に電話するんだ、今すぐ

 

 

 


My Review

今回は、サムの元同僚バージルからの依頼。運搬を頼まれた高級ボートの船底にはなんと大量の紙幣が隠してあった。

その金をめぐって、ギャング・メンバーたちと悪徳警官たちの三つ巴の攻防。最後はその大量の紙幣に火をつけて、ギャングと警官を争わせているうちに、なんとか危機を切り抜ける。

 

さて、悪徳警官を描いた映画としては、ニコラス・ケイジ主演の「バッド・ルーテナント」が思い起こされます。

あの映画もまた、「スパイもの」とはちがいますが、まあ本質的には同じで、やはりなにがウソかホントか分からない。でも、最後はギャングのボスを逮捕して表彰されて、でも一人ホテルの一室で警察官であるニコラス・ケイジ自らコカインを吸いながら惨めな思いに浸るというなんとも後味の悪い、ほんとの意味で「良い映画」です。

 

「The wire」や「House of cards」なんかを見ていても分かるように、政治家とギャングは持ちつ持たれつで、警察と犯罪者もまた同様。弁護士は犯罪者を弁護して金を稼ぎ、さらにマネー・ロンダリングまで斡旋(あっせん)する。教育者もジャーナリストもやはり自分の仕事を守ろうとしたり、虚栄心に走ったりする。

 

ストーンズが憐れんだように、すべての聖人もまた罪人...

Just as every cop is a criminal

すべての警官が犯罪者であるように


And all the sinners saints

すべての聖人もまた罪人


As heads is tails

頭はしっぽなんだから


Just call me Lucifer

ただ、わたしをルシファーと呼べばいい