日本は「成功」に対してビビりすぎている?

うーん、オリジナルの記事タイトルを直訳してみましたが、日本人の感覚としては別に「成功」に対してビビっているわけではなく、成功できそうなイメージが湧かないんじゃないですかね?

 

「デフレ」というのは、聞くところによると「要するに需要が少ない」ということらしく、それはなんとなく肌で感じているんだと思います。「需要」がないなら、起業したって成功するわけないですからね。

 

 

 


Of all of the scary economic data that routinely streams out of Japan, this statistic should terrify you: $800 million. That’s the total value of venture capital deals completed in Japan in 2015, according to accounting firm Ernst & Young. Compare that to $72 billion in the U.S. and $49 billion in China. Even tiny Israel managed $2.6 billion in deals.

It's a staggeringly small figure, and one that explains a great deal about why the world’s third-largest economy continues to struggle, no matter how much cash the central bank pours into it. Too few Japanese are starting new companies.

The reasons for their reluctance are many and complex. For one thing, Japanese seem to be more risk-averse than their peers in other countries. In a 2014 report from the Global Entrepreneurship Monitor, less than one in three working-age adults in Japan considered starting a company a smart career choice -- the second-lowest proportion in the study. That sentiment grows out of a conformist culture that puts a premium on stability and success. Fifty-five percent of potential Japanese entrepreneurs admitted in the same survey that they were afraid of failure, the second-highest rate among the countries studied.

 

日本についての怖い経済データがいつものように流れ出てくる、そのなかでも8億ドルという数字は恐ろしい。それは2015年に日本でのベンチャーキャピタル取引が完了した合計金額なのだ。アメリカの720億ドル、中国の490億ドル、そしてあんなに小さい国イスラエル(人口852万人、日本人口の6%)でさえも26億ドルだというのに。

 

それは尋常ではないほど小さい数字であり、世界で3番目に大きな経済大国・日本が、どれだけ日銀がキャッシュを注入しても苦しみ続けているということを物語っている。新たに会社を立ち上げる人が日本では少なすぎるのだ。

 

日本人がなぜそれほどまえに消極的なのか、理由はたくさんあり複雑だ。理由の一つとして、日本人はほかの同程度の国と比べるとリスクを嫌う傾向がある。起業をスマートなキャリア選択だと考えているのは日本の労働世代の3分の1以下だと2014年にレポートされており、対象国中下から2番めの低さだ。

そのような感情は、体制に順応する文化が安定性に重きをおいているためだろう。55%の日本の起業家たちは同じレポートのなかで、失敗を恐れていると認めており、それは2番目に高い。

 


日本の問題は「起業家がいないこと」

司会者 私から質問をしたいのですがいいでしょうか。シリコンバレーに来てから、意外だったり驚いたことは何かありますか?
朝倉祐介氏 もちろんシリコンバレーでは、起業やスタートアップが非常に活発だということは知っていましたが、私の想像以上でした。実際に起業している人の数が多いからだと思います。ここスタンフォード大学にも、おそらくたくさんの起業家がいることでしょう。
しかし例えば日本の東京大学では、周りにそれほど多くの起業家はいません。ほとんどの学生は国家公務員を目指したり、総合商社や金融機関などの、伝統的な大企業に就職したがります。別にそれ自体は悪いことではありません。
問題は、ロールモデルや手本となる身近な人がいないことです。みなさんの周りには、スタートアップに携わる友達や先輩がたくさんいることでしょう。
奇妙に聞こえるかもしれませんが、ここに多くのスタートアップがある最大の理由は、多くのスタートアップがあるからなのだと思います。そうした人たちに触れていれば、自分でもできるかもしれないと思うものです。
日本では、周りに起業している友人はなかなかいない。だから自分で事業を起こそうという発想がそもそも湧かないのだと思います。

 


身の丈経営、着実に実績

 「起業した人の声を聞かなきゃ」と明日香が訪ねたのは、東京都杉並区に3月、レストラン「ミュー」をオープンした宮島賢さん(34)。イタリア料理店のシェフを経験した後、自分が好きな料理を続けたいと思い、独立したそうだ。パートナーの女性と2人で切り盛りしている。「奇をてらわない、落ち着いた味が特徴です」と宮島さん。地元の30~40歳代が顧客の中心だ。滑り出しは順調だが、多店舗展開などは考えていないと話す。

 「成功例は多そうね」。次に、若者を対象に、創業前や創業後1年以内に資金を提供している日本政策金融公庫の門をたたいた。資料を見せてもらうと、2012年度の30歳未満の起業家向け融資は1549件と、前年度に比べ16.6%増えていた。応対してくれた同公庫創業支援室の森本淳志さん(42)は「若者が起業すると売り上げや利益が目標を上回る事例が多いですね」と解説した。