オーストラリアの銀行による7000マイルのブロックチェーン実験は取引を変えうる


When the Marie Schulte rounds the breakwater off the Chinese port of Qingdao in early November, bankers on two continents will be watching anxiously.


In particular, they’ll be focused on 88 bales of cotton worth approximately $35,000 that the container vessel is carrying -- not because of the value of the goods, but because of the technology attached to the shipment.

Unloading the goods at the end of their 7,000-mile journey from Houston will mark the final stage of an experiment by Commonwealth Bank of Australia, Wells Fargo & Co. and the trading firm Brighann Cotton to prove for the first time that the combination of much-hyped technologies -- blockchain and smart contracts -- can deliver real-world benefits.

Marie Schulteが11月上旬に、中国青島(チンタオ)の港の防波堤を完成させると、2つの大陸の銀行家たちは心配そうに見るだろう。

 

とくに彼らは3万5千ドル相当の88ベール梱包のコットンをコンテナ船が運んでいるのに注視するはずだ。それはその品物の価値のせいではない、それは輸送にかかわるテクノロジーが原因なのだ。

 

ヒューストンからの7000マイルの航海を終えて、その積み荷をおろした時、オーストラリア・コモンウェルス銀行とウェルズ・ファーゴ社そして貿易会社ブリガン・コットンの実験は最終段階を迎える。

その実験によって大きな話題となっているテクノロジー ーーブロックチェーンとスマート契約の組み合わせーー が現実世界に恩恵をもたらすこととなる。

 


Reserve Bank of Australia(RBA)総裁のグレン・スティーブンス氏はAPACにおける2016年のオーストラリア経済の見通しを述べたより広範な談話の一部としてブロックチェーン技術に関する新しいコメントを出した。
 
Australian financial Reviewの取材に対してスティーブンス氏は、オーストラリア国内の銀行は分散化台帳の潜在的な可能性について調査するべきだと述べた。彼自身はビットコインの背後にあるブロックチェーンの技術については真のイノベーションだと考えているようだ。
 
コメントの中でスティーブンス氏は「中央で管理される台帳が使われている領域では、分散型台帳の導入が本当に効率化とコスト削減につながるのかという疑問がある。」と述べている。
 
オーストラリアの中央銀行で2006年より責任者代行を勤めるスティーブンス氏は、オーストラリア国内の企業はその問いに対する答えを探していると続けた。
 
一方で、スティーブンス氏は新しい金融技術について広く提唱しており、規制当局は発展のための潜在的なイノベーションを許容すべきだと述べた。
 
オーストラリアでは現地のビットコイン関連企業が銀行のサービスを使えないという問題が起きているにも関わらず、今回の発言はブロックチェーン業界の人々にとってオーストラリアがこの技術を受け入れる最初の国のひとつになるのではないかとの考えが高まる中で発表されたものだ。
 
先日開催されたFinnovasiaのパネルセッションの中で、例えばWIP solutionsのCEOアレックス・エダナ氏は現地の銀行が既にこの技術をテストするために協働しているため、オーストラリアは『ブロックチェーン上の最初の市場』になると予測している。
 
スティーブンス氏の発言は2014年以来オーストラリアの中央銀行から発表された数少ないコメントの一つであり、ビットコインがオーストラリアの支払いシステムを不安定化させることはないという知見について述べている。