中国の大量収賄: まるでドラマのような現実の話

この記事のオリジナルタイトルには「ハウス・オブ・カード」というアメリカドラマが用いられています。個人的には、あのドラマはかなりおすすめですので、このサイトでもそのうち取り上げていこうと思います。

 

ここでわたしが思い起こすのは、明の時代の政治です。Wikipedia情報ではありますが、こんなことが書いてあります。

 

「洪武帝、永楽帝と初期の二人の皇帝が独裁的な政治を行ったため、それ以降の明の政治も同様となった。皇帝の不興を買えば高位の臣でも即座に死を賜ることがあった。明の官吏は常に誅殺におびえ、朝、家族と水杯をし、死を覚悟して出仕し、夕、帰って再び家族と出会えたことに喜んだという。このため明の官吏は多く事なかれ主義に走り、明の政治は皇帝の出来不出来に全てがかかることになった。」

 

 

ドラマでも描かれていますが、政治家もやっぱり大変ですね。お金や権力を振りかざしているばかりではなく、庶民には伺い知れない苦悩や重圧を感じているわけで…

 


Chinese state television is airing a documentary series on President Xi Jinping’s signature anti-corruption campaign in prime time this week, unveiling new footage and salacious details of high-profile corruption cases ahead of a key Communist Party meeting.


The eight-episode series, called “Always On the Road,” is being beamed daily to hundreds of millions of Chinese homes through Oct. 25 on CCTV’s Channel 1. Xi, who has pledged that his battle against official graft -- now into its fourth year -- will never be eased, is preparing to chair the ruling party’s sixth plenum next week.

 

Two documents on strengthening party discipline will be discussed and approved at the meeting, which is slated to start Monday in Beijing.

 

習近平国家主席が主導する反汚職キャンペーンについてのドキュメンタリーを国営放送局が今週放映している。主要な共産党会議を前にして、新たな映像と政府高官による破廉恥な事案が明かされることとなった。

 

10月25日から国営放送チャンネル1を通じて、「いつも路上で」と題された8つのエピソード・シリーズが毎日、数億世帯に届けられる。

習近平は現在4年目を迎えた役人の収賄との戦いは手を緩めることはないと述べ、来週の第6回全体会議に備えている。

 

月曜日に北京で開始予定の会議の場で、党の規律を強化するための2つのドキュメントについて議論され、承認されることになっている。

 



北京五輪後、何かがおかしくなった

――しかし、議会制民主主義を個人の知識として知っていることと、それを中国社会に導入しようと市民運動を起こすこととの間の距離は大きいですよね。あなたがそのラインを踏み越えたきっかけは何だったのですか?

顔: 私個人に限らず、中国の知識層の多くの人々は、2007~08年ごろまで現体制をやむを得ないものだと考えていたのです。国家が前に進んでいくためには、相対的に小さな社会問題の解決には目をつむらざるを得ない。まずは社会の発展だ、とね。少なくとも経済発展の面において、中国共産党の統治は成果を挙げていましたから。しかし、その発展の一定の成果の象徴となった北京オリンピックの成功を境に、「何かが変だ」という思いが強まったのです。

以前、安田さん(筆者)から日本の小説『坂の上の雲』の話を聞きましたが、まさにそういうことですよ。日露戦争なり北京オリンピックなり、新興国がある目標に向かって坂を駆け登っているときは、周囲が見えません。しかしいざ坂を登り切ってみると、そこにあったのは美しい世界ではなかった。周囲には濃いモヤがかかっているだけで、行き先がわからない世界が広がっていたのです。

 

 


中国共産党湖北省天門原市委員会の張二江(ジャン・アルジアン)元書記は、「五毒」といわれるすべての悪事をやりつくした汚職官僚である。18年の有期刑が下され、2002年より服役していたが、このほど“模範囚”として刑期を5年短縮されて出所した。現在は「古文書評論・解説家」として人生の再スタートを切っている。ティーサロンを営み、書をたしなんだり専門書を執筆したりの日々。まもなく、国学のクラスで教鞭をとる予定だという。

中国では、彼の例だけにとどまらない。汚職で服役した元官僚らの第二の人生は、金にも名誉にも恵まれたものになるケースがあるという。以下に5つのケースを紹介する。

 

 


[北京 20日 ロイター] - 中国共産党は20日、胡錦濤前国家主席の側近だった令計画氏について、収賄などの腐敗行為に関与していたことが取り調べで明らかになったとし、党籍を剥奪するとともに、法的責任を追及する方針を示した。

 

 

[北京 3日 ロイター] - 中国の司法当局は、周永康・前政治局常務委員を収賄と職権乱用、機密漏えいの罪で起訴した。新華社が3日伝えた。この件は天津市の裁判所に送られるという。裁判の日程は明らかになっていないが、国営メディアは先月、裁判が公開で行われると伝えた。透明性をアピールする狙いがあるとみられている。

中国当局は昨年、最高指導部の元メンバーである周氏を逮捕するとともに、共産党からの除籍処分としたと発表。司法当局に周氏の案件を送ったことも明らかにしていた。

周氏は2013年10月を最後に、公の場に姿を現しておらず、コメントは得られていない。

 

 

[上海 4日 ロイター] - 中国共産党中央規律検査委員会は4日、江蘇省南京市トップの楊衛沢・共産党委員会書記を、重大な規律違反の疑いで調査していると発表した。汚職などの疑いに絡んだ調査とみられている。

習近平国家主席は反汚職運動を強化しており、調査対象はかつて聖域とされていた党最高指導部や軍、業界幹部、その親族にまで拡大している。

12月には、政治局常務委員を経験した周永康氏が収賄や職権乱用などの容疑で逮捕された。