ハッキング: ロシアと西側の悩ましい問題

わたくし、我ながら恥ずかしくなるくらい「スパイもの」の映画とかドラマが大好きなんですよね… アメリカドラマ「バーン・ノーティス」なんて、シーズン1から4まで、3回以上見ました。

よほどの名作以外は2回以上見ないと自負していたわたしが… あの頃は、心のどこかに満たされないものがあったのかな?

 

「スパイ」の世界では、いつもどちらが正義なのか分からなくなるところが、スゴくリアルに思えるんですよね。でも、そんな微妙なせめぎ合いのなかから、主人公が「これだけは譲れない」というものを守るために戦う、その姿に心を打たれてしまうのです。

 

今回のニュースは、そんな心優しい正義の味方を振り回して道具にして、時には捨ててしまう(バーン・ノーティスというドラマは捨てられたところからストーリーが始まります)薄汚い政治家たちの話題です。

 

 

Russian hackers have been accused by the United States of carrying out a series of attacks against political organisations in order "to interfere with the US election".


State involvement remains of a matter of debate. Russian officials have strenuously denied having anything to do with the hacks.


In an earlier incident, Democratic nominee Hillary Clinton said her party had been targeted, and Defence Secretary Ash Carter warned Russia against "interfering with democratic processes".


The developments came in the wake of reported hacking of voter databases in two US states. The FBI is also investigating whether Russian hackers attacked the New York Times.

本題に行く前に少し補足。

BBCでさえも、いまだに「ハッキング」という語を犯罪行為とか、諜報活動という意味で使ってますね。「ハッキングの定義」はこちらを参照ください。

 

<ニュース本文>

ロシアのハッカーたちは、アメリカ大統領選に干渉するために政治団体に対して攻撃を続けていると避難されてきた。

 

国家によるものかどうかは、いまだ議論が続いているが、ロシアの政府高官たちはそのような行為とは無関係だと激しく主張している。

 

少し前のことだが、民主党の大統領候補ヒラリー・クリントンは彼女の党がターゲットになったと語り、防衛大臣もロシアに対して「民主主義的なプロセスへの干渉である」と警告した。

 

アメリカの2つの州で投票者データベースへのハッキングが報告される展開となった。FBIはまたニューヨーク・タイムズに対してロシア人ハッカーたちが攻撃をしかけたのかどうか調査中だ。

 


アル・パチーノ、コリン・ファレル共演のスパイ映画。オリジナル版がそのままYoutubeに上がってました。すぐ削除されるかもしれませんが、今のところ1年以上見逃してもらっているようです。

 


"Russian hackers are a myth whose existence is based on political and economic factors," the Russian online technology magazine CNews quoted the head of Informzashchita information security firm, Yevgeny Klimov, as saying.


This "classic stereotype of the 1990s and early 2000s... is widely used for propaganda purposes", Artyom Baranov, an information security analyst from the Slovak-headquartered IT security firm ESET, told CNews.

「ロシア人ハッカーたちは政治や経済的な要因に基づいて存在する神話です」とロシアのオンライン・テクノロジー雑誌CNewsの情報セキュリティ・ヘッドは語る。

 

スロバキアに本社を置くESETというITセキュリティ会社のアナリストは「昔ながらの固定観念がプロパガンダ目的で広く使われているのです」とCnewsに語った。

 

 

*つまり、「ロシア人ハッカー」というのはアメリカの政治家にとって都合のいい道具だということですね。