共和党員はトランプが”最悪の一週間”から立ち直れるのか危ぶんでいる

いやー、ほんとに、このトランプというオジさんはいったいなんなんでしょうねぇ。 大統領候補になれちゃっということ自体が驚きです!!

 

こないだ、60年代末の狂乱の時代を描いた「ウッドストックがやってくる!」という映画を見たのですが、アメリカ人、とくに田舎に住んでいるアメリカ人って、ほんとヤバいなぁと思ったのですが、湾岸戦争そしてイラク戦争、また、87年のブラックマンデー、ITバブル崩壊、リーマン・ショックなどなどをいろいろ体験しつつも、あまりあの国の人々は学んでいないようですね。

 

あ、その点について、わたしはちょっと気になることがあるので、トランプの記事に進む前に見てもらいたいグラフがあります。

 


パッと見にはそれほど派手なグラフではないのですが、実はけっこうスゴいことが現れています。

 

80年頃は、およそ2億2000万人くらいだったアメリカの人口は、かなり安定したペースで少しずつ人口を増やしていき、2016年現在、ちょうど1億人ほど増えたことが分かります。

一方、日本はずーっと横ばいで、いよいよ減少に転じようとしているところです。

 

イメージができるか分かりませんが、わたしには、このグラフは「80年代に抱いていたアメリカのイメージは、もはやその30年後にはまったくちがったものになっている、それは単に時代の流れとかいうだけでなく、もっと直接的に新しい人々が入ってきて、それが人口の3割型を占めているのだから」ということを表しています。

 

 


左のグラフは、人種別の出生率の推移を表しています。

わたしはけっこう「国境警備隊」をテーマにしたドキュメンタリーが好きでよく見るのですが、南米からどんどんと密入国する人々が耐えない問題が描かれています。

 

「出生率」からは、そのような不法移民の数は分からない、まあ密入国してうまく入り込んだ人間の数はだれにも分からないわけで、あまり参考にはならないのですが、おおむねここ20年くらいはヒスパニック系がどんどんと増えているということは間違いないでしょう。

 

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【社説】トランプ氏、移民政策で「軟化」も一貫性なし

 

 

冒頭で、60年代末のアメリカ人について触れ、さまざまな経験をしても学んでいないようだと言いましたが、その認識はちょっと間違いでしたね。

新たに流れこんでくる移民のみなさんは、そういうことは経験してなく、もっともっとヒドい貧困・失業状態を味わっていて、アメリカに夢を求めてやってくるわけですから。

サブプライムローンの被害者にもヒスパニック系の人々が多かったそうですね。

 


The worst week of Donald Trump's presidential campaign began with a widely criticized debate performance and ended with a bombshell report that he could have avoided paying federal income taxes for 18 years.


In between, the blustery Republican lashed out at a Latina beauty queen in a series of 5 a.m. tweets, faced opposition from conservative editorial boards, went after Bill Clinton's history of infidelity while refusing to discuss his own, was found to have appeared in a Playboy soft-core porn film, mocked Hillary Clinton's recent battle with pneumonia, and told a crowd she "could actually be crazy."

 

トランプの大統領選キャンペーンでの最悪の一週間はヒドく批判を受けている討論でのパフォーマンスから始まり、18年間、税金を払っていなかったという爆弾レポートに終わった。

 

その間に、大声でうるさくしゃべる共和党員はラティーナ・ビューティー・クイーンで朝5時にツイッターを連発し、保守的な編集委員会からの反対者と対峙し、彼自身について語るのは避けつつ、ビル・クリントンの不倫の歴史へと移ったあと、プレイボーイのソフト・コア・フィルムに出ていたのが見つかり、ヒラリー・クリントンの最近の肺炎との闘病を嘲(あざけ)り、群衆に対して「彼女はおかしくなったかもな」と語った。

*すいません、この文章とても長くて、どことどこがつながっているのかよく分かりません。

 

町山智浩 2016年アメリカ大統領選とドナルド・トランプを語る