政治に興味が湧いてきたら読みたい書籍

長谷川さん、ずっと唸りっぱなしで大絶賛ですが、わたしもその気持ちには同感です。こんなに骨のある人って近ごろ稀ですよね。

カッコいい!

 

政治って、若い頃からどうも胡散臭くて嫌いでした。大人になって、いくらか内情が見えてくると、あの頃の直感は間違っていなかったことが分かります。

 

でも、それでもやっぱりある程度は知っておかないといけませんよね、大人の作法として。

 


総理

そのとき安倍は、
麻生は、菅は−−−。
綿密な取材で生々しく再現されるそれぞれの決断。
迫真のリアリティで描く、政権中枢の人間ドラマ。

 

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「臨場感たっぷりに描かれる物語は、ノンフィクションであり、本来こういう記事を書くべきマスコミがすっかり忘れてしまった矜持を思い出させてくれました。本文にこうあります「事実に基づかない論評は、批判も賞賛も説得力を持たない。結果として、安倍政権に対して繰り返される論評の多くが、特定のイデオロギーを支持し特定の政治集団に属する勢力によるプロパガンダと断定されてもしょうがない中身となる。」う~ん、というか?プロパガンダそのものでしょう。朝日新聞などは、お金をとってプロパガンダやってますから大したものです。日本人はなめられていますね。たまには、こういう本を読みたいものです。」

 

「優秀で使命感を持ったジャーナリストがフリーにならざるを得ない状況を、大手マスメディアは危機感を持って改善するべきだと思う。
まえがきとあとがきで、著者はジャーナリストの矜持とは「事実に殉じるという内なる覚悟だ」と述べ、
本書がジャーナリズムに値するものかどうか読者に判定してもらいたいと述べている。
私は、十分にジャーナリズムと呼ぶにふさわしいものだと感じたし、政治の面白さと恐ろしさのようなものも垣間見させてもらった。」


天才

 

豊洲の市場移転問題ではなにかと騒がれていますね。石原氏。

 

町山さんは「トランプはアメリカの石原慎太郎だ、めちゃくちゃなことを言うけど、言えば言うほど盛り上がって人気がでる」と。

 

高等小学校卒という学歴ながら『日本列島改造論』を引っ提げて総理大臣に就任。比類なき決断力と実行力で大計の日中国交正常化を実現し、関越自動車道や上越新幹線を整備、生涯に30以上の議員立法を成立させるなど、激動の戦後政治を牽引した田中角栄。
その経歴から総理就任時には「庶民宰相」「今太閤」と国民に持てはやされ、戦後では最高の内閣支持率を得たが、常識を超える金権体質を糾弾され、総理を辞任。その後、ロッキード事件で受託収賄罪に問われて有罪判決を受けるも、100名以上の国会議員が所属する派閥を率い、大平・鈴木・中曽根内閣の誕生に影響力を行使。長らく「闇将軍」「キングメーカー」として政界に君臨した。

 

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「私は石原慎太郎氏の著作をよく読むが、田中角栄の金権政治を批判して、時には一顧だに値しないような記述があったことを覚えている。しかし最近は、誉めることもあることに気がついていた。このあいだ読んだ同氏の著作、「歴史の十字路に立って 戦後七十年の回顧」の中で、さんざん田中角栄を批判した最後に、「物書きの私としては、田中角栄という未曾有の人物にいまだにある魅力を感じざるを得ない。」と述べていたのが印象的である。」

 

「現段階で石原慎太郎氏が作家、それも芥川賞作家であったと認識する若い人は少ない。世間一般の評価はやはり石原氏は作家であるというより政治家であろう。田中角栄元首相を描写したものなら他に優れたノンフィクションは新聞記者諸兄のものを含めていくらでもある。だが、それらはベストセラーにはなりえていない。なぜか?今太閤と言われながら晩年孤独であった宰相の心理描写まで描くものは皆無だったからである。あえて石原慎太郎氏が田中角栄元首相になりきって一人称「俺」でその心理描写に踏み込んでいる点が目新しく、そういう着想は石原慎太郎氏ぐらいしか思いつかないであろう。」


平成紀

昭和天皇崩御の「Xデイ」はいつ訪れるのか。その報道の最前線にいる記者・楠陽に関係者が衝撃のひと言を洩らした。「陛下は吐血。洗面器一杯くらい」。その時、現場で何が起こっていたのか。そして新元号を「平成」に決めた、政府の知られざる思惑とは。著者自身の記者時代の経験を源に、圧倒的なリアリティーと臨場感で紡ぎ出す傑作小説。

 

 

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「昨今、NHKは、今上天皇陛下に対して無造作に「生前退位」などという言葉を使っているが、こんな日本語は、本来はない。周りもNHKにならって同様だが、嘆かわしいことだ。このような場合、昔から日本語には、陛下ご存命の場合に限っての、「ご譲位」という、敬う気持ちが込められた表現があるのにもかかわらず・・・。「生前退位」を使用しているNHKは、なぜ「ご譲位」と表現しないのか、不遜で不適切だと思う。
この小説は、青山さんの価値観や人生観が伝わってきて、面白かった。読み終わっても暫しの間、何故かまだ本の世界にいる自分に気がつく。独特の深い読後感があるように感じられた。
また、本書巻末の花田さんの解説も興味深く、青山さんの人となりを「熱誠の人」と評していて、我が意を得たりと同感した。
ジャンルを問わず、青山さんの著書は、いいです。おすすめします。」

 

「一般的に青山氏といえば独立総合研究所社長(現在は退任し参議院議員)としてネットメディアを中心に有名な人物であり、
作家としてもノンフィクション作品のものが多く、小説家としての面はほとんど知られていない。
かくいう私もその一人であり、復刊というこの機会に青山ファンとして、氏の書く小説というのがどのようなものであるか好奇心を持って読んでみた。
一応、文学部出身ということもあり、小説はもともと好きなのだが、この作品は小説家としての青山氏の、小説に対する並々ならぬ愛が溢れている作品であると感じた。
3時間ほどで一気に読んでしまったが、とにかく次へ次へとページを捲る手が止まらない。
ときおり、ふと手を止めて考えさせられる場面もあったが、全体を通して作品の世界にぐっと引き込まれて夢中になって読める作品だった。
著者の今までの経歴を考えると、もっともっとこういう面白い作品が書けるだけのネタがたくさんあるのだろうと思われるが、いかんせん多忙極まる方なので、この貴重な復刊は改めてファンにとっても(おそらく著者にとっても)かけがえのないプレゼントになったのではないだろうか?
著者の今後のご活躍を念してやまない。」


すべては1979年から始まった: 21世紀を方向づけた反逆者たち

なぜ、イスラム主義者や中国、市場原理主義は、ここまで台頭したのか? 「市場」と「宗教」が支配する21 世紀を運命づけた時代の転換点と主役たちを丹念にたどったリアルで刺激的な実録・現代史!

 

 

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「印象に残った文章は次の通り。
「ホメイニはマルクス主義のレトリックを盗用し植民地支配主義や不平等を非難するイスラム過激派のブランドを作り出した。」
「ヨハネパウロ2世がいなければ、連帯運動はなかっただろう。連帯がなければゴルバチョフもいなかっただろう。ゴルバチョフがいなければ1989年はなかっただろう。」
「サッチャーと鄧小平の二人とも業績を上げるための適切なインセンティブの重要性を強調し、一定の不平等は許容されるべきだと考えた。」
イスラム過激派によるテロの脅威。
市場経済を導入した一党独裁国家中国の経済的台頭。
新自由主義による格差の拡大。
などなど現代の世界の多くがこの時期に形作られて行ったというのは実に興味深い。」

 

「この着眼点は面白い

歴史を動かした指導者を個別に評伝するといったものではなく、同時代多発的に勃興した4つ(4人)の新勢力を平行してその動きを追う方式ですので、一人の話が最後まで終わって、次へ、という方式ではなく、一人のエピソード1/6、次の一人のエピソード1/6・・・といったように、4人を同期して記述しているところがポイントです」


国家はなぜ衰退するのか

繁栄を極めたローマ帝国はなぜ滅びたのか? 産業革命がイングランドからはじまった理由とは? 共産主義が行き詰まりソ連が崩壊したのはなぜか? 韓国と北朝鮮の命運はいつから別れたのか? 近年各国で頻発する民衆デモの背景にあるものとは? なぜ世界には豊かな国と貧しい国が生まれるのか――ノーベル経済学賞にもっとも近いと目される経済学者がこの人類史上最大の謎に挑み、大論争を巻き起こした新しい国家論。

 

 

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「問題意識と論の組み立てが明確で、翻訳も分かりやすく読み易いと感じた。国家の栄枯盛衰を決定するのは「人」であり、「政治」に帰結する。未来の日本はどうなるのか、この本から得られるヒントは多いと思う。」

 

「今日の貧富の差はどこに起因しているのか、またどのようにして是正することができるのか。これは現在最も頻繁になされている議論の一つであるが、その背景には世界の大部分の人々が貧困に窮しているのが現実であるからです。

この問題に対して通説では地理的な要因や、気候的な要因、文化的な要因が挙げられているが、本書の著者であるMITのDARON ACEMOGLEとHarverdのJames A. Robinsonは経済的組織の包括的さとそれを持続せしめる多元的な政治体制が重要であると説いている。その背景にあるのはこれらが整っていることが、人間のやる気を維持する仕組みを保障するものであるからです。

この仮説を検証するために大航海時代の植民地のその後や、ローマ帝国等の歴史的な大きな話から、国境を挟んだ二つの町の繁栄の仕方の違いについての考察まで、多くの事例からこの仮説の正当性を説いています。

最後に現在の中国の急速な経済発展についての著者たちの見解は、上述の条件を備えていないので遠からず中国の経済成長は持続不可能になるという興味深いものである。

時代を超え、地域を超え、普遍的な考えを導きだす努力には頭が下がるというか感嘆するしかない。」


政治のことよくわからないまま社会人になってしまった人へ

「政治の話題、実はまったくわからない…」内心、このままじゃマズイと焦っているあなたへ。「政権交代?」「事業仕分けって、どんな政策?」「どうして日本の総理大臣はコロコロ変わるの?」「政治家と官僚って、どういう関係なの?」今さら人に聞けない素朴なギモンに、池上さんがやさしく解説。この1冊で政治への苦手意識が解消!政治に対する見方が変わる。

 

 

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「"聞いたことあるけど、よく理解してなかった言葉"を
この本を読んで、理解できました!
そしてTVで聞く言葉も取り上げてるんで
"へーこういう意味やったんや"と理解できました!
そして最後に、池上彰さんはこう述べてます
『日本経済の停滞は、政治家のせいでもあるが
その政治家を選んだり落とさないのは、国民である私達だ』と
イギリス週刊誌にも『JAPAiN-苦しい日本-』と馬鹿にされ
このまま国民が政治に無関心だとダメだ、と感じさせられました」

 

「そうだったのか!!と思う事が多かったです。本当に今更聞けない事や学校で習ったなぁ、というが分かりやすく書いていて、楽しく読めました。今ではニュースを見るのが楽しくなりました。読んで良かったです。」