韓国と中国について。そしてついでにアメリカも

「韓流」とうのは、どうもわたしは抵抗感があって、まともに見たことはなく、またそもそもこのサイトでは批判がましいことは書かないつもりだったのですが、Youtubeで興味深いことを知り、いちおう自分の意見は書いておくことにしました。

 

一度も見たこともないのに批判するなんておかしいとおっしゃるのなら、まったくその通りでございます。

ただ、たとえば、目の前に「おしるこ」と「ホットココア」とそのほかにもケーキやらアイスクリームやらが並んでいて、うわー、ちょっとこれは自分には甘ったるすぎるなぁと感じたら、その場を離れる権利くらいはわたしにだってあるはずです。「韓流」というのは、わたしにとってはいわばそのような状況なのです。

 

砂糖や塩には、中毒性があり、チーズやお肉だって中毒性があります。チョコレートなんて言うのは言うまでもないことです。

でも、やっぱり疲れていたり、ストレスが溜まった時にはほどほどに摂取している分には、仕事の能率を高めて、豊かな生活への手助けになっているわけです。

 

しかしその「ほどほど」というのが、悲しいかな、人間というのはなかなか自分では分からないものなんです。

ちなみにわたしの父は死ぬ10年ほど前からひどいアル中で、ひどい状況でした。尊敬できる父とは、けっして言いがたいですが、それでもやはり小さい頃のわたしには強くてカッコいいヒーローだったわけです。その父が一度は死にかけて集中治療室に入ったこともありました。禁断症状のため暴れるから、手足を縛られて意味不明なことを口走っているのを見た時はほんとに涙が止まりませんでした。

 

若くてバリバリ働いている頃にも毎日お酒は飲んでいましたが、とても楽しそうなもので、子供の頃はまったくイヤな思い出はありませんが、それがいつごろから「悪い酒」へと変わっていってしまったのか。わたしも若くて、あまり父のことを気にかけている余裕もなかったので、その変化がどのように訪れていたのかは分かりませんでした。

 

下の動画で、青山氏も「韓流」とかなんとかっていうメディアの虚像に踊らされず、現実を見つめなければならないと言っています。まあ、それはまったくの正論で、ただ、わたしは「韓流」という甘味料に飢えている人々(おそらく主に女性)が、日本での生活に満たされず、「隣の芝生が青く見える」のであれば、それは容易には変えることはできません。

 

わたしも父を変えようといろいろと試みましたが、まったく効果は見られませんでした。

とはいえ、まだ少し冷静に周りを見渡せる余裕のある方がいるのでしたら、ぜひかるく下の動画を流してみていただければ、ただそう思うばかりです。

 

 

 

中国経済の実態というのは、今までほとんど気にかける余裕がなかったのですが、ちらちらとはヤバいと聞いていました。

おそらく数字に強い人から見れば、いろいろとヤバい事実が見えてくるんでしょうけど、その一方で、まだまだ成長が期待できるんだ、というような風潮も強いように感じられます。「成長期待」を煽っている人にとっては、それが利益になるんでしょうね。

 

ただ、こないだ深センを特集したドキュメンタリーでは、若者がどんどん新しいことに挑戦していて、中国人のみならず、外国からも起業を志す人たちが続々と集まっていると知りました。「経済」というのはとても掴みどころのないもので、数字の面からは到底うかがい知れないものがあります。

 

ちなみに、近代科学の父と称されることも多いニュートンも一度株で大損したことがあるそうで「わたしは数学を極め、星の運行からさまざまなものを予測できるが、人間の心理だけは予測できない」と言ったとか、言わないとか。

 


 

 

 

アメリカについては、子供の頃から強くてカッコ良い国だという刷り込みがされていたのが、年を取るにつれて徐々に実態が見えてきました。まあ大雑把に言ってしまえば、ほんとにヒドい国です。

 

ただ、たとえば、下の動画「The wire」という黒人地区の貧困や麻薬などを、警察、政治家、教育、ジャーナリストなどなどのさまざまな角度から描いた作品が高評価を得ているところを見ると、とても知的で先進的な人が多いのも間違いないのだと思います。

 

逆にたとえば、「進化論」を聖書の教えに反すると言って、完全に否定しているひともかなりの割合いるそうなので、そのギャップがすさまじい国ですよね。

 

つい2,3日前に、「Tha wire」と同じ製作会社(?)の「HBO」が「ニュースルーム」というのを作ったらしく、Huluで見れるようになっていました。あるニュースキャスターが薬のせいで頭がぼうっとしてしまったのもあって、学生たちのフォーラムで「半アメリカ」的なことを、学生たちがドン引きするほどにぶちまけてしまうシーンから始まったのは、とても印象的でした。

まだ、最初のエピソードの途中までしか見ていないのですが、かなりエグい人間ドラマが描かれていきそうな予感です。

 

なにが印象的だったかといえば、まあ先ほどの説明ですでに察したかたもいるとは思いますが、アメリカでは若者には自国がどれだけ偉大なのかというのを、いろいろと捻じ曲げて教えているという前提があり、その前提をまず最初っからクジいいてしまうというのは、なかなかスゴいです。

その点では、クリント・イーストウッドの「父親たちの星条旗」で、硫黄島に星条旗を立てるあの有名な写真はプロパガンダのために事実を捻じ曲げて、国民から戦争の資金を集めるために利用されたのだということを、いわば「アメリカン・マッチョ」の象徴とも言えるクリント・イーストウッド自らが描いてみせたスゴさと同じものを感じるのです。

 

「忠言は耳に逆らえども行いに利あり」という古い言葉もありながら、すっかり忘れられているのが現代社会であり、「韓流」なり、SMAPなり、なにかしら強い甘味料がないと生きていけないひとが多い社会ですが、「忠言」にどれだけ耳を傾けられるかが、その国のほんとの強さなのではないでしょうか。